当社の開発例をご紹介します。これら関連以外にも種々対応可能ですのでお問合せください。
1)バイオマス・プラスチック複合材料
木質バイオマス(木粉)と、プラスチックの複合材料を開発しています。
このような材料は、「木質プラスチック(WPC/Wood Plastic Composite)」として既に市場に普及しています。多くは、木粉とポリエチレン、ポリプロピレン、塩ビなどのプラスチックを、熱をかけてプラスチックを融解して混合した複合材料です。
既存の木質プラスチックは、木材の耐熱性が低いために前記のようなプラスチックに種類が制限されること、成形性との兼ね合いで木材配合量が50%程度が限度であることなどの制限があります。
当社では、熱ではなく溶剤を使用した方法で木質プラスチックを設計・製造する試みを行っています。熱がかからないため、従来よりも幅広いプラスチックを使用することが出来たり、木粉をより高濃度で配合することが可能です。また、安定剤やその他の添加剤のバリエーションも選択肢が増え、高剛性、難燃性などの機能性を付与することも可能になります。
本方法は、木粉以外のバイオマス、無機物などにも展開が可能です。どうぞお問合せください。
2)ナノファイバー・ナノファイバー不織布
ナノファイバーの製造方法としては、エレクトロスピニング法、高圧スプレー法などが代表的です。当社もこのような方法を利用してプラスチック材料を工夫することで、特徴のあるナノファイバー・ナノファイバー不織布の開発を試みています。
また、一般的なプラスチック材料(PVDF等)を利用して、紡糸条件を工夫することで、付加価値を高めた材料を作製することもテストしています。
このような開発・ナノファイバーの製造のための設備は、自前で設計したものを使用しています。そのため、製造条件において幅広くフレキシブルに対応でき、特徴ある製品作りに有利であると考えています。
3)プラスチック微粒子
プラスチック微粒子の製造は、粉砕法、溶液中で凝固析出させる方法などがありますが、当社では主にスプレードライ法により製造しています。
この方法はプラスチックの分子量の範囲、微粒子の粒径制御、他物質との複合化が比較的しやすく、製造できる微粒子のバリエーションが豊富であると言えると思います。
微粒子にすることで、これまで利用できなかった分野への適用可能性が出てきます。
4)プラスチック材料の製造・重合
当社は、固相重合(重縮合系ポリマー)が特徴的であると考えています。
新材料の開発において、常に課題になるのは製造設備です。弊社では、既存の汎用設備や部材を組合せ、材料に合った固相重合設備を設計し、実験規模からベンチプラント規模程度まで効率よく低コストで目的が達せられるように工夫します。
固相重合に限らず、常識にとらわれない改善策を追求します。
6)設備についてのご提案
新材料の開発段階においては、①目的に適う設備が存在しない。②コストが非常に高い。といった課題が生じます。
当社では、既存の汎用性の高い設備・部品を組合せ改修することで、目的が達成できる設備を具現化しています。また、海外の様々な設備を視野に入れ海外工場と連携することで対応できる領域を更に広げると共に、低コストを実現しています。
開発装置・設備でお悩みがあれば是非ご相談ください。