2月4日(土)岡山テックプラングランプリ(リバネス殿主催)に参加し、開発中のプラスチック材料についてプレゼンしました。賞には届きませんでしたが、今後の励みになりました。また、良い出会いも頂きまして、今後の活動に生かしていきたいと思います。
内容は、プラスチック材料開発に関することで、木質プラスチック(木材とプラスチックの複合材料)に関することを発表させていただきました。
2月4日(土)岡山テックプラングランプリ(リバネス殿主催)に参加し、開発中のプラスチック材料についてプレゼンしました。賞には届きませんでしたが、今後の励みになりました。また、良い出会いも頂きまして、今後の活動に生かしていきたいと思います。
内容は、プラスチック材料開発に関することで、木質プラスチック(木材とプラスチックの複合材料)に関することを発表させていただきました。
12月13日(土)超異分野学会香川フォーラム2022(リバネス殿主催)に参加し、顕微鏡関連ビジネスについてプレゼンとブース展示を行いました。
<誠報堂科学館>の学習用顕微鏡事業、<誠報堂サイエンティフィク>の業務用顕微鏡事業について発表いたしました。
材料開発の分野に”MI”という考え方が徐々に広がりつつあります。
MIとは、Materials Informatics(マテリアルズ インフォマティクス)の略であり、日本語でいうと材料情報科学ということになりますが、AIやビッグデータの技術を駆使して材料開発を行おうとするもので、「材料開発におけるDX」のようにも言われており、既に実績も出始めています。
こうなってくると、材料開発の方法論は大転換します。人間には思いついたり辿り着くのが非常に困難な材料を実現できるだけでなく、開発時間の大幅短縮や開発成功確率の大幅向上が期待されます。
うかうかしていられないのは、日本がAI分野において先進国とは言えない状況ではないかと思われますので、材料技術大国としての日本の地位も、AI先進国のアメリカや中国が席巻し、日本は今後益々遅れをとってしまう可能性も高いと考えられるからです。
やはり日本の材料メーカーも早急に、これまで以上に、MIを意識し活用しなければならないでしょう。しかし越えなければいけないハードルは高そうです。
当社としては、現状はあまりに無力で遠い道のりではありますが、このような状況を年頭に置きつつ、将来に繋がる新材料プラットフォームを少しずつでも具体化して行きたいものだと考えています。
2022年7月22日、23日の2日間、岡山県が主催の<おもしろ体験でぇ~>に出展企業として参加しました。
こちらのイベントは、岡山県産業振興財団・工業技術センターの施設内で毎年開催されているものですが、コロナのために、3年ぶりの開催となったもので、当社にとっては初めての参加になります。
まだまだコロナを考慮して慎重な開催状況の中、当社は、自社で販売している顕微鏡を使い、田んぼの水などの中にいる微生物を自分たちで顕微鏡を操作して観察してみようという企画で出展しました。小学校低学年のお子さんと親御さんを中心に、2日間で60組の親子に訪れて頂き、日頃あまり目にする機会がない微生物を観察の観察を通じて何かを発見してもらえたのではないかと思います。
近年、STEM教育、あるいは、STEAM教育といわれる教育が世界的に注目されています。当社の顕微鏡販売事業、特に、学習用顕微鏡販売の「誠報堂科学館」では、このSTEM教育に顕微鏡を活用していくことを念頭に商品構成を考え、このようなイベントへの参加や自発的なワークショップの開催、或いは、顕微鏡を使いこなすための書籍や動画など教材の提供などを行っていきたいと考えています。
弊社の紹介記事を、下記に掲載頂きました。
※ ORIC NEWS 飛翔(2021年10月)
※ (一財)岡山経済研究所 Monthly Report(2021年12月)
上記2つの記事は同じ内容です。記事の内容はこちらからご覧ください(PDF)。
私(岡)は化学企業の研究職、妻の実家のデザイン会社の後継、そのデザイン会社の新規事業を経て創立したシステム開発会社の経営と、割とめずらしい職務経験をして参りました。それぞれ何の脈絡もない分野のようですが、私にとっては良い経験となりました。
その中でも特に印象深いのは、システム開発(ソフトウエア開発、アプリ開発)における基本プラットフォームの「サービス終了」という落とし穴でした。
ここでのサービス終了とは、例えば、システム開発言語などのアップデートがこれ以上行われないということです。
システムというのは、一度完成させてもユーザーの使用環境(PC、OSなど)やセキュリティなどの関係で少なくとも半年に1回くらいはアップデートを行う必要が出てきます。OSがアップデートしたりPCが進化したりすると、それに合わせてアプリのほうもアップデートしなければいけないということですね。利用環境ごとに必要ですので、通常、Windows、Mac、Android、iOSのように、OSごとに対応するということになります。
しかし、開発言語などのプラットフォーム的なものがサービスが終了してしまった場合には、それは開発環境自体がなくなるということでもうアップデートすらできないので、すぐにではなくとも早晩そのシステムは使えなくなってしまいます。通常このような場合は、別の環境でシステムを再構築するという対応をしなければなりませんが、それは大変なことです。
たとえサービス終了にはならなくても、この分野は流行り廃りが激しく寿命が短いものです。このように、システム分野というのはとても厳しい分野だということを痛いほど教えられました。同時に、これまでの努力で構築したものがいとも簡単に崩れ去ってしまう虚無感を強く感じずにはいられませんでした。このようなことはシステム分野だけではないかもしれませんが、特にシステム分野はその傾向が顕著です。
一方、自然科学の分野はどうでしょう?プラットフォームである自然界の法則は100年たっても基本的には不変です。ある日突然万有引力がサービス終了し飛行機が飛べなくなるなんてことはありません。当社の事業分野である「化学」や「材料」も同じで、100年前の知識やルールが今も変わらず使えます。
現在、私が化学企業時代に大変お世話になった上司や、大学を退官された先生に専門的なご指導を頂いています。年齢的には70才、80才、90才の大御所の方々なのですが、頭脳の切れ味は並々ならぬものがあり、道を究めた姿はまるでスターウォーズのヨーダを彷彿とさせられます。これはやはり知識と経験を積み重ねられる自然科学分野ならではの事だと思います。 私自身、50代も半ばを過ぎ、第二の人生を生きる世代となりました。自分がその年齢だからということもあるかもしれませんが、今後、当社の事業発展の中で、高齢者の方の能力をお借りすることにも是非目を向けていきたいと考えています。
若い人、高齢の人でそれぞれの強みが違います。それぞれの強みを生かした会社組織・運営が出来れば、それが理想だなと感じています。
今、世界は、情報とデジタル、つまりITのプラットフォームによってあらゆることが一体化しつつとり行われるようになり、同時にビジネス上の新たな階層化が進んでいます。
この業界においては、現在、殆どのビジネスがGAFAM(中国ではBATH)の掌上で行われており、私たちが頑張れば頑張るだけ利益をこれら巨大企業に上納している形です。今後、AIや量子コンピュータの大波が来る際においても、今の状況から想像されるのは、論文・特許数や投資の状況から既に大枠の勝負はついており米中両国がビジネスの覇権を取りつづけるようなイメージしかありません。(…最近は米中ですらこれら巨大企業の独占を懸念しているようですが)
さらに、これまで日本の産業をけん引してきた自動車関連産業においても、欧州諸国を中心とした動きからEVプラットフォームへの流れが決定的となり、日本は大きく出遅れる状況となっています。
このままでは、日本は、階層構造の下層領域でしかビジネスができず、そのため個人主義にならざるを得ません。「個人で稼げる時代になった」とよく耳にします。確かに個人レベルで小さな会社規模の売上利益を出している人も大勢おられますが、殆どの場合、海外のプラットフォームを利用してのことですので、日本の国力アップにはなり得ないばかりか、さらなる国力低下の方向性にあると思います。
これから日本はどうしていけばいいのでしょうか?
今後もITは進展し続け、すべてのビジネスにおいて重要性を増すと思われます。まずは、GAFAMに匹敵するような、ITやAIのビジネスプラットフォームを生み育てるべく国を挙げて取組んでいくことが重要だと思われます。この分野は、瞬発力があってフットワークも軽い若い方々の力に期待したいと思います。
一方で、モノ作り産業の重要性は変わらないと思われます。GAFAMのような企業は、バーチャルな価値を提供することで存在感を示していますが、その対極には、私たちが物理的な存在である以上必須となる現実社会に根付いたモノ(材料、部品)、技術、サービス等の価値というニーズが必ずあります。この分野においては日本がこれまで素材から部品、製品に至るまでの強力なプラットフォームを構築してきた実績があります。しかし、この分野においても常に新たな技術にアップデートしていく必要があります。私たちはこの分野を軽視せず、今後も益々強くしていく必要があり、常にプラットフォームを意識してビジネスを創っていくこと、つまり、世界に売れるモノ作りが大切だと思います。
「ムーンショット計画」というのを国が進めていますが、これは従来の価値観や概念にとらわれない新たな発想でイノベーションを実現しようというものです。このような考えは本当に大切で、ビジネス創生に関わる人は、研究開発者でも起業家でも投資家でも、このことを強く念頭に置いておく必要があろうかと思います。
さて、私たち誠報堂MTですが、GAFAMとは分野も違うし、あまりにも規模も小さい存在ですが、モノづくり産業上のプラットフォームづくりが目標です。小さいけれども、世界で必要とされるようなビジネスが出来ればと考えています。
現状まだニッチで小さい状況ではありますが世界で使われる一つのプラットフォームたり得るよう努力したいと考えています。
よく聞かれるので説明させて頂きます。
当社は「誠報堂」という社名ですが、それは会社の理念を表しています。
博報堂のパクりですか?とのご指摘も頂きますが、そうではなくて、読んで字のごとく「誠実に、これまで頂いたご恩やご縁に報いていく、会社(堂)」という意味です。これが当社の存在意義であり目指すところになります。
誠報堂を実行していくのは本当に難しいことだと思います。当社は、「誠報堂」と名乗るにはまだほど遠いのですが、これを表明することで会社としての在り様を見誤らないようにしていきたいと思っています。
2021年6月より、ORIC(岡山リサーチパークインキュベーションセンター)に入居いたしました。 こちらは岡山県の施設で、非常に綺麗でしっかりした造りになっています。周りは自然環境が良く、窓からは吉備高原の山々と遠くには岡山空港の滑走路を展望でき、 とても気分の良い眺めです。
当社にとって更に良いことは、すぐ近くに岡山県工業技術センターがあることです。こちらのセンターにはあらゆる分野の研究開発に使用できる、測定装置や成形加工機 があり、ORIC入居者は特別価格でそれらが使用させて頂けることです。さらにものづくりの各分野や知財分野の専門の技術者の方々もいらっしゃるので、困ったときには いつでも相談に行けそうです。
現状、引越したばかりでまだまだ実験や開発を進められる準備が十分に整ってはいないのですが、これからこの新しい環境で頑張りたいと思います。